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風邪を治すには
①免疫を高める
②過剰な炎症を抑える
この二つが必要になります。
こんにちは。漢方薬局の後藤です。
今回は風邪についてお話します。
風邪をひいたときに皆さんはどんな症状が出ますか?
ぞくぞく寒気がする
喉が痛い
くしゃみ、鼻水、鼻詰まり
咳と痰が出る
節々が痛くなる
高熱が出る
頭が痛くなる
寒くなったり熱くなったりする
食欲がなくなる
お腹が痛くなる
下痢をする
など
風邪をひいたときは様々な症状がでますよね。
私の場合は
最初喉が痛くなり
それがひどくなると咳と痰が出るようになり
鼻水、鼻づまりになり
熱が出たり、出ないまま喉の痛みは治っても
咳だけが1か月以上続いたり
こんな経過をたどる風邪をよくひいていました。
この様々な風邪の症状は
①体が一生懸命免疫力を上げようとしている反応
②免疫が働いて過剰に炎症が起きている反応
この二つの理由で起きているのです。
なので
風邪を治すポイントは最初にお話しした
①免疫力を高めことを助ける
②過剰な炎症を抑えることです。
まず、①免疫力を高めることを助けるですが、
免疫を高めるには体温を上げる事が必要です。
風邪をひいた時に熱が出るのは免疫力を上げるためです。
この体温を上げて免疫力を上げることを
手助けしてくれるのが
葛根湯は体を一気に温めて発汗させる働きがあります。
葛根湯を飲むときの一番大切な症状が
です。
ぞくぞく寒気がするときに速やかに葛根湯を飲むと
体が温まって楽になり、いつの間にか
くしゃみや透明な鼻水が止まっています。
しかし、寒気がなく、喉が痛いだけで、体は熱っぽくてあつくて
汗が自然と出ている状態で葛根湯を飲んでしまうと
逆に体がつらくなるし、汗とともに体力を消耗してしまい
風邪をこじらせてしまう原因になってしまうこともあります。
風邪を治すのにもう一つのポイントが
②過剰な炎症を抑えることです。
では過剰な炎症とは何でしょう?
先に挙げた風邪の症状のなかに
過剰な炎症による症状が含まれます。
代表的な症状は
喉の痛みです。
他に
鼻水だったら黄色い鼻水
痰だったら黄色い痰
熱が出てあつくて冷たい水が飲みたくなる
熱が出てあつくて汗が出る
などの症状があります。
こんな症状に代表的な漢方薬は
では体温計で体温を測ると38℃以上の熱があっても
ぞくぞく寒気がするときは?
東洋医学では自覚症状を優先して考えます。
たとえ38℃の高熱が出ていても
ぞくぞく寒気がして汗も出ない状態の場合は
体を温め発汗させる漢方薬が必要です。
では
寒気がして喉が痛いときはどうすればいいの?
葛根湯と銀翹散を両方使います。
体を温め免疫力を上げると同時に過剰な炎症を抑えてくれます。
他にも頭痛、胃腸症状、葛根湯で動悸や吐き気がしてしまう
など
様々な場合に対して
対応できるいろいろな漢方薬があります。
風邪をひいたとき一番大事なことは
長引かせない、こじらせないことだと思います。
なるべく早く
寒気がしたとき
喉がイガイガしたとき
くしゃみが出そうなとき
鼻がムズムズするとき
など
ちょっとした症状の時に
漢方を飲むと
すぐにすっと楽になります。
私も20代のころは
先にお話ししたような
風邪の経過をたどり
1か月以上治らない状態を
何度も経験しましたが
漢方の使い方を覚えてからは
風邪をこじらせることがなくなりました。
風邪は万病の元と言われています。
漢方で防ぐことができると
自分の体に自信が持てるようになります。
詳しいお話が聞きたい方は
是非相談にいらしてください。
漢方薬局