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ブログ「大慶堂通信」

春の食養生(食事のポイントとおすすめ食材)

こんにちは、漢方薬局の後藤です。

今回は春の食養生の考え方についてお話します。

 

まず、食養生の基本となる中医学の考え方から

お話しますね。

中医学では自然界を大宇宙、人の体を小宇宙と考え

自然界の気候に人の体は影響すると考えます。

 

では春は自然界にとってどんな季節でしょう?

まず春は2月3日の節分から始まります。

2月3月はまだまだ空気が冷たく寒いですよね。

でもだんだんと太陽の日差しが強くなってきます。

太陽の日差しで地表が温められ雪が解けて

水蒸気となって地表の水分が天に昇っていきます。

天に上った水蒸気は雲となって太陽の日差しを遮り

冷たい雨となって地上に降り注ぎます。

このように温かくなって、寒くなってを繰り返すのが

この時期の特徴ですね。

三寒四温と言いますよね。

 

人間の体も自然界と同じようなことが起きます。

強くなった太陽の日差しが体の芯を温めます。

冬の間体に蓄えられていた脂肪や栄養が

雪解けのように溶けて流れ出します。

溶けだした脂肪や栄養は血液に乗って

全身に流れていきますが、外の空気が

まだまだ寒いので手足の血管は収縮していて

流れが悪い状態になっています。

流れない脂肪や栄養は液体となって

下半身に溜まります。

これが下半身の冷えとむくみの原因になります。

一方で太陽の熱で温められた体の芯の熱も

血液に乗って全身を巡り余分な熱は皮膚や

尿から出ていきますが、空気が冷たいために

血管が収縮して血流が悪いため出ていけなくなった

熱は上に上昇します。

その結果、頭がのぼせやイライラなどの

自覚症状が現れます。

 

(この時期に食べるもの:春の食養生)

春は秋のように美味しいものがありません。

 

秋は春から太陽の熱と水を蓄えて半年かけて

熟成したものが多いので栄養が豊富で

美味しいものが多いのです。

 

春は冬の間、木の中や種の中に閉じ込められていたものが

やっと出てきたものです。

 

春は大地のエネルギーだけの食べ物が多いのに対し

秋は天のエネルギーと大地のエネルギーを両方濃縮

しています。

 

春は美味しいものが無いけどそれで良いのです。

春は大量にエネルギーを摂ってはいけない時期だからです。

冬の間溜め込んだ脂肪が溶けてエネルギーと共に

老廃物が体に流れる時期だからです。

 

この老廃物をいかにデドックスできるかが

春の食養生のポイントです!

 

この時期にしっかりデドックスができると

これから得られる天のエネルギーを

しっかり取り入れていく準備ができます。

 

デドックスに適しているのが春の食材です!

タラの芽、タケノコ、菜の花など

大量に食べるにはえぐみがあって

調理に工夫が必要なものが多いです。

合わせ料理が難しく単体で食べるものが多いです。

単体で食べることであまり栄養価を高くしないのも

デドックスには好都合です。

美味しくもりもり食べるのではなく春の味覚を

楽しむ食べ方がおすすめです。

春の食材を食べると

血液循環が良くなり

体のなかのえぐいものを出す働きが刺激され

排尿や排便、汗などが活発になります。

 

(春の食養生のポイント)

体がなんかしんどいけど今年から頑張って

体質改善したいと思っている方は

春の食養生での体質改善をお勧めします。

まず春分の日まで春の食材(タラの芽、菜の花)

等のえぐみのあるものでデドックスしながら

ダイエットしましょう。

春分に日から新じゃが、新玉ねぎ、新キャベツ

などをゆっくりことこと煮込んだ

消化に優しいスープをゆっくり食べて

内臓を元気にしてください

 

大慶堂漢方薬局 後藤

 

 

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