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家族や他人の治療観を優先採用していないか?

いつもご覧いただきまして有難う

ございます。

6月5日の続きです。

~治療を受けるのはあなた自身です~

本人はしたくなかった抗ガン剤治療

ですが、主治医が家族を同席させて

多数決で治療することがきめられて

しまった患者さんがいます。

次のようなケースもありました。

西洋医学一辺倒の娘さんの家に同居

しているお母さんは、体力的にこれ

以上、抗ガン剤は使いたくはありま

せんでした。しかし娘さんは抗ガン

剤治療を強要する。「寝たきりにな

ってもいいから抗ガン剤をうけて!」

世話になっている手前、娘の言うこと

を聞かない訳にはいかない。治療を始

めるとみるみる体調が悪くなり、在宅

医療の医師から抗ガン剤ストップがか

かった時には、すでに手遅れだった。

家族が身内の病気を治そうと願う気持

ち、患者本人が家族のことを思う気持

ち、それぞれとても愛おしいものです。

しかしながら、お互いの治療観が一致

しないことはあります。

たとえ家族であっても、患者さんがご

自身の人生観、死生観、治療観に基づ

いて治療法を決めたいという願いは尊

重してほしいと思います。その人の人

生はそのひとのものなのですから。

家族の都合や社会的な都合で、死んで

ほしくない!と治療を進めたり、とき

に強要するのは、はたして本人の幸せ

になるのでしょうか。特に遠方に住む

近親者は、こんな時とばかり(もちろ

ん何か役に立ちたいという思いでしょ

うが)治療至上主義者、延命至上主義

者になってしまうケースがあります。

 

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