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ブログ「大慶堂通信」

蕁麻疹は漢方で治るの?

中医学では蕁麻疹は

皮膚表面の気血の流れが滞ることによって

老廃物が発散できなことが原因と考えます。

漢方薬は解表剤といって

皮膚表面の気血の流れを邪魔しているものを

発散してくれる効果があるものを使うと

痒みと症状が落ち着きます。

 

こんにちは。漢方薬局の後藤です。

今回は蕁麻疹についてお話します。

 

蕁麻疹は一過性に痒みを伴う膨疹が出現し

数分~数時間であとかたもなく消失するのが特徴です。

この状態が1ヵ月以上繰り返し起こるものを

慢性蕁麻疹といいます。

この痒みを伴う膨疹の原因はヒスタミンの刺激です。

ヒスタミンが体の中で大量に分泌される原因は

物理的刺激

寒冷刺激

汗、温まる

ストレス

日光刺激

温熱刺激

水刺激

など様々です。

中医学ではこれらの要因が皮膚表面の気血の流れを

滞らせることによって蕁麻疹が起こると考えます。

皮膚表面の気血の流れたが滞ってしまうのは

①外からの刺激

②皮膚表面のバリア機能の低下

③体に気血を巡らせる力が弱くなっている

などが原因になります。

特に慢性蕁麻疹では②と③のが問題になります。

②と③が原因の場合疲れた時に蕁麻疹が出やすいのが

特徴です。

漢方では

①に対しては外からの刺激の影響を発散する漢方

②に対しては皮膚表面のバリア機能を改善する漢方

③に対しては内臓機能を改善し気血を流す力を取り戻す漢方

を使います。

 

また、食べた物が原因で起こる胃腸型の蕁麻疹もあります。

食べた物が原因の場合は早く原因を腸から追い出すのが重要です。

腸の粘膜に触れる時間が短ければ早く改善します。

腸の粘膜に触れる時間が長くなって

腸も腫れぼったくなれば慢性化して繰り返してしまいます。

漢方薬は便通を促し炎症を抑えるものを中心に使います。

 

蕁麻疹は特定できない誘発原因が多い病気です。

あせらずゆっくりチェックするのが

蕁麻疹のタイプを知るために重要になります。

・蕁麻疹が出やすい時間帯は?

・蕁麻疹が出てどのくらいになるのか

・昔出てから何年間出ていなかったのか

・蕁麻疹が出たのは今回が初めてか

・蕁麻疹が出てから消えるまでどのくらい時間がかかるか

・冷たい風に当たった時にでるのか

・お風呂で温まった時にでるのか

・蕁麻疹の色は赤いか、肌の色か

・食べ物が原因で出るか

・日光に当たった時にでるか

などを確認し、蕁麻疹の原因を考え体質に合った

漢方薬を使います。

 

蕁麻疹の治療には食養生、生活養生も大切です。

・スキンケアをしっかりして皮膚の表面のバリア機能を高める

・お酒や辛い刺激物、海産物などアレルギー反応を起こしやすい

飲食を控える

・寝不足や過労にならないようにする

・ストレスを上手く発散する

などです。

 

西洋医学の蕁麻疹の治療は

抗ヒスタミン剤、ステロイド剤など

症状に対する治療になりますが

中医学では

バリア機能の改善や気血を流す力を取り戻すなど

体質に対してしっかり根本から治療をするのが

特徴です。

蕁麻疹だけでなく、ストレスに強くなったり、

風邪を引きにくくなったり、体が元気になり

体のバランスが良くなるのが漢方治療の

魅力的なところです。

後藤

漢方薬局 048-574-9331

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