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ニキビの基本は毛穴(脂腺性毛包)の炎症です。
炎症の原因は飲食、ストレス、体質、ホルモン、睡眠、便通、外気
など様々です。
考えられる原因に対して対応できる漢方薬を使うと
ニキビは改善していきます。
こんにちは漢方薬局の後藤です。
今回はニキビについてお話します。
ニキビは皮膚疾患の一つですが、皮膚疾患改善には
⓵漢方薬の内服
⓶保湿剤の外用
⓷食事・生活養生
の3つが必ず必要です。
この3つの事ができればニキビもかなりの人が改善します。
ニキビは炎症性の病気です。
炎症の起こる場所は毛穴(脂腺性毛包)です。
ニキビの好発部位は脂腺性毛包が多く発達している
顔、背中、胸になります。
(ニキビ形成の条件)
アンドロゲンなどの男性ホルモンが多く分泌すると
脂の分泌が多くなります。
これがオイリースキンという状態です。
毛穴から脂がスムーズに流れていれば問題はありません。
しかし、脂がスムーズに流れなくなり固まってしまい
そこにアクネ菌が感染するのがニキビの始まりです。
アクネ菌は脂肪を分解する酵素を持っていて
中性脂肪を脂肪酸という物質に分解します。
この脂肪酸が刺激となり表皮の角化のスピードが上がり
固くなって詰まりやすくなります。
そして脂肪が固まって角栓が出来ます(コメド)=これが白ニキビ、黒ニキビ
更にアクネ菌が増えて脂肪酸の刺激が強くなると
毛包表皮の破壊や炎症が起きて毛細血管が拡張します。=これが赤いニキビ
更に炎症が強くなると免疫細胞が反応し黄色い膿が生じてきます。=これが黄色いニキビ
更炎症が進むと表皮よりも深い真皮に影響しコラーゲン組織が破壊されます。
すると、ニキビが治ってもゴリゴリした跡を残してしまいます。
まとめると
毛穴が詰まる→白ニキビまたは黒ニキビ
↓
アクネ菌により炎症が起きる→赤くなる(赤ニキビ)
↓
免疫細胞がきて膿を作る→黄色いニキビ
↓
真皮にまで影響→ゴリゴリのニキビ
となります。
漢方ではアクネ菌の炎症を抑えるのが得意なものをベースに
症状に応じて膿を改善するもの、真皮のコラーゲンの損傷を改善するもの
を併用して使います。
また、炎症を悪化させる要因として考えられるのが
・ストレスによる交感神経の興奮
・暴飲暴食
・睡眠障害
・体質
・便秘
・ホルモンバランスの崩れ
などです。
これらの要因が考えられる場合は
それぞれに対応する漢方薬を組み合わせて使います。
ニキビはアクネ菌による炎症と言えば一言で説明できますが
炎症や症状の重症度、生活習慣、体質などで
改善する方法や必要となる漢方薬が違います。
漢方相談では丁寧にお話を伺い
漢方薬をおすすめすると同時に外用の方法
生活習慣、食事の改善方法をお伝えしています。
漢方薬局 048-574-9331