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こんにちは。漢方薬局の後藤です。
最近、蕁麻疹でお悩みのお客様が多いので
お話ししようと思いました。
蕁麻疹は一過性の痒みを伴う
赤いみみずばれのような膨疹で
数分から数時間持続し跡形もなく消失する
特徴の皮膚病です。
皮膚表面の一過性の浮腫みが起きるのですが
これは、アレルギー反応によって
血管から水が漏れ出るのが原因です。
蕁麻疹を起こすアレルギー反応は
免疫細胞から分泌される
ヒスタミンという物質が原因となります。
病院で蕁麻疹が診断されると
抗ヒスタミン薬というお薬が処方されます。
蕁麻疹を中医学で考えると
皮膚表面の気血の流れの
交通渋滞が原因と考えます。
では、交通渋滞がなぜ起こるのでしょう?
原因はまず大きく2つに分けて考えます。
体の外の原因と体の中の原因です。
体の外の原因は2つあります。
①冷たい風(寒冷蕁麻疹の原因)
→皮膚表面が冷えて毛穴が閉じて血管が収縮して
交通渋滞が起こる
②熱い風
→温めると一部だけ血管が拡張し血流が激しくなって
その部分だけ交通渋滞が起こる
次に体の中の原因です。
体の中の原因はさまざまですが代表的なのはつ6あります。
①気血両虚(気血を流すパワー不足)
→気血を流すパワー不足。疲労時に蕁麻疹がでるのがと特徴
②胃腸湿熱(暴飲暴食・便秘)
→大量の消化液や血液がお腹に集中し
皮膚表面の血流をよくできない
③表虚(皮膚表面のエネルギー不足)
→冷たい風にあたると体の表面を温めることができず
寒気がして蕁麻疹が起こる
④血熱(血液の炎症)
→夜になると熱感を伴う蕁麻疹の症状がひどくなる
⑤気滞(ストレス)
→ストレスがかかり筋肉が緊張して
気血の流れが悪くなり蕁麻疹が起こる
⑥腎虚(月経期に出て月経後消失)
→ホルモンバランスが悪く、月経前に
皮膚表面に気血の流れが悪くなり蕁麻疹が起こる
原因はさまざまですが、バランスが崩れた体や
弱い体質を漢方薬で改善することにより
蕁麻疹が改善していきます。
よかったら蕁麻疹について話した時のユーチューブも
見てみてください!
漢方薬局