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ブログ「大慶堂通信」

抗がん剤、医師の「効く」と患者さんの望む「効く」との違いⅢ

前回の続きです。

さらに付け加えるなら、医師が示す

「科学的根拠に基づくエビデンス」

とはすべて「他者」のデータです。

「あなたと同じガンで同じ進行度の

患者さんは、5年生存率が5%です。」

「この治療をしなければ、余命3カ月

です」これらの発言には、≪過去に我々

が把握している世の中の一部の、ガン腫

が同じながら、あなたとはまったく別人

のデータを参考にすると≫という前提が

含まれています。後にも先にも、あなた

と「まったく同一の人」のデータはあり

ません。

理由は説明するまでもなく、あなたと

まったく同一の人間は存在しないから

です。あなたと同じガンに罹った

データベースはすべて、異なる身体、

異なる心、異なる思考・意識、異なる

生活様式、異なる養育背景を持って

いる人たちのものです。

つまりあなただけが、あなたのエビデ

ンスをつくれる唯一の人なのです。

 

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