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こんにちは。漢方薬局の後藤です。
男性更年期障害についてブログを続けていますが、
今回は、食養生についての3回目になります。
血虚体質についてお話します。
血虚とは血が足りない虚弱体質のことを言います。
血虚は貧血と似ていますが同じではありません。
西洋医学でいう貧血は
何らかの理由で赤血球が減ってしまい
全身の細胞が酸欠状態になり
めまいなどの症状が出る病気です。
中医学でいう血虚は
赤血球に限らず、血そのものが不足している状態です。
・顔色に血色がなくなりくすんだ黄色になる
・皮膚がカサカサになる
・抜け毛や白髪が多くなる
・手足がしびれたりこむら返りが起きやすくなる
・目が疲れやすくなったりかすんだりする
中医学でいう血虚と貧血の最も違う所は
血虚が長く続くと精神症状が出てくることです。
中医学では血は精神活動の基礎物質と考えます。
脳に十分な血液が届かないと精神活動が正常に
行なえなくなります。
・不安感、動悸がする
・気持ちが落ち込む
・眠りが浅くなり夢が多い
などの症状が出てきます。
血虚になる原因は
①過度の出血
②慢性病で血液を多量に消耗する
③過度の頭脳労働や心配事によって消耗する
④胃腸の働きが弱く食べたものから血液を作れない
などがあります。
では、血虚を改善するには
どんなものを食べたら良いでしょう?
①血を補うのに効果的
→ 鶏肉、レバー、牡蠣、トマト
②血行を良くするのに効果的
→ モモ、黒ゴマ、クコの実
③血虚の体質改善に効果的
→ にんじん、プルーン、なつめ、黒米
*赤い食材、黒い食材がいいとされています!
胃腸に負担をかけない食事をする
→ 冷たいもの、脂っぽいもの、味の濃いもの、刺激物
キクラゲと豚と卵の炒め物、ほうれん草のソテー、
小松菜の煮びたし、納豆のしそ揚げ、サバのおろし煮
牡蠣の土手焼き、モツ煮、レバニラ炒め
お刺身などの生もの、冷ややっこなどの冷たいもの
フライやから揚げなど脂っこいもの
チョコレートやアイスクリームなど甘すぎるもの
以上になります。
次回はお血体質についてお話します。
よかったらまた読んでください(^^♪
漢方薬局