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抗ガン剤、医師の「効く」と患者さんの望む「効く」との違い。

科学的エビデンスに基づくガン治療は、腫瘍がどのくらい縮小したか

を効果判断の基準としています。

《著効》:腫瘍が消失し、それが4週間以上持続するもの。

《有効》:腫瘍が50%以上縮小し、それが4週間以上持続するもの。

《不変》:腫瘍の大きさの変化が《有効》に満たないか、不変の状態

が4週間以上持続するもの(50%以上小さくもならず、

25%以上大きくもならない)。

《増悪》:腫瘍の25%以上増大や新たな病変が見られた場合。

臨床試験(実際にガン患者さんに投与する試験)で「著効」「有効」

がどのくらい得られたか(これを「奏効率」と呼んでいます)で抗

ガン剤として保険適用が認可されます。

ただし、消失もしくは縮小が「4週間以上」というのは、仮に4週間

効果があって、5週過ぎにまたガンが元のサイズにもどったとしても

「著効」「有効」にカウントされます。つまり「効いた」と見なされ

るのです。

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