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大慶堂漢方薬局の杉田です。
いつもご覧いただきましてありがとうございます。
3月5日の続きです。
【グリコーゲンを使わないでエネルギーをつくる】
◆ 脂肪が燃焼するとケトン体が出来る
解糖系の基本的なエネルギー源は糖質(炭水化物)ですが、血中
のブドウ糖が不足した時は肝臓に蓄えられているグリコーゲンが
ブドウ糖に分解されて血中に送られます。
肝臓に蓄えられているグリコーゲンは、一般男性で約100gです。
運動などをしていると約3時間でなくなってしまいます。
肝臓にグリコーゲンが無くなった場合、筋肉などにあるタンパク質
からつくられたブドウ糖がエネルギーとして使われます。
それでも足りなかった場合、脂肪を燃焼させてATPを産生するよう
になります。
体内の脂肪は、脂肪分解酵素リパーゼの働きでグリセロールと脂肪
酸に分解され、グリセロールはブドウ糖に変換されてエネルギー源
になり、脂肪酸はミトコンドリアでさらに分解されてATP産生に使
われます。
ブドウ糖が枯渇して脂肪酸が燃焼するとき、肝臓ではケトン体ができ
、このケトン体がエネルギー源として利用されるのです。
人は眠っている間にも生命活動をしていますが、肝臓のグリコーゲン
は3~4時間でなくなってしまうので朝まで持ちません。
そこで筋肉のタンパク質を使ってブドウ糖に変換されますが、これも
限界がありすぐになくなってしまいます。
そこで登場するのがケトン体回路で、ここで作られたエネルギーで朝
までぐっすり眠ることが出来るわけです。
このケトン体のおかげで私たちは1~2日何も食べなくても大丈夫な
のです。
そしてこのケトン体がガン消滅に役立つのです。
杉田
漢方薬局 048-574-9331