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こんにちは。漢方薬局の後藤です。
この前の日曜日と月曜日に
第4回アジア太平洋地域中医薬サミットに参加してきました。
日本で開催されるのは今回が初めてとの事でした。
名立たる中国の中医薬大学の教授の先生の
講演を同時通訳で拝聴することができました。
とても貴重な経験が出来ました。
今回は講演の中で特に印象に残っている
事をお話したいと思います。
南京中医薬大学教授 談勇先生の
安胎と栓友病についてという講演が
とても勉強になりました。
栓友病とは血栓形成傾向のことです。
これが流産を起こすリスクランキングで
最高ランクになっているとの事でした。
日本では高齢妊娠の方に多いそうです。
栓友病(血栓形成傾向)の方は
子宮と胎盤の血液循環が悪く
胎盤に塞栓(血液の塊)ができ
胎児に送る血液が足りなくなってしまいます。
これが流産や子宮内死産の原因になります。
漢方では血流が悪くなることをお血と言います。
栓友病(血栓形成傾向)のお血の原因は
主に3つのタイプで考えます。
①ストレス(気滞)
②血液を流す体力がない体質(気虚・血虚)
③お血がある(子宮筋腫などの既往)
流産、子宮内死産予防にはそれぞれに対して
漢方薬で対応するのが有効との事でした。
漢方相談ではお話を伺い①~③のどのタイプなのか
または複数の問題を抱えているのか判断し
漢方薬をご提案します。
流産・死産に対するメカニズムと対応方法という
とても最先端で貴重で興味深い講演を聞くことが
出来ました。
漢方薬局 048-574-9331