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後藤良次の季節の養生

こんにちは。漢方薬局の後藤です。

 

先日イスクラの勉強会に行ってきました。

 

そこで中医師の先生が睡眠の大切さについてお話されていました。

 

とても勉強になったので今回ご紹介したいと思います。

 

 

私たちにとって1日の中で最も大切な睡眠の時間帯は

 

23時から3時だそうです。

 

この時間帯は私たちの体にとってどのような時間帯なのでしょうか?

 

まず大事なのが23時から1時の子の刻の時間帯です。

 

この時間帯は中医学では胆の時間帯と考えます。

 

胆は思考力や決断力に関わる臓腑です。

 

子の刻に睡眠が得られないと思考力や決断力が落ちてしまいます。

 

では脳の働きである思考力・決断力と胆にどのような関係があるのでしょうか?

 

これは最近科学的にも分かってきたそうです。

 

睡眠中に脳の細胞は小さく縮むそうです。

 

細胞が縮むことで細胞と細胞の間に隙間ができます。

 

その隙間に脳の細胞はゴミや老廃物を排出します。

 

排出された老廃物は脊髄に行き、そこから肝臓に行って処理をされ、

 

胆汁となって消化管に排出されてお通じから外に出ます。

 

これが出来ないと脳の老廃物やゴミの処理が不十分になり

 

思考力や決断力が落ちてしまいます。

 

以上が胆と脳の思考力・決断力との関係です。

 

 

 

次に大事なのが1時から3時の丑の刻の時間帯です。

 

この時間帯は中医学では肝の時間帯と考えます。

 

肝は中医学では血を貯蔵するところであり筋に関係するところです。

 

丑の刻に睡眠が得られないと、肝の血液の貯蔵がうまくいかなくなります。

 

これが肝血虚という状態です。

 

肝血虚になると肝と関係する筋に血を供給できなくなります。

 

そうなると筋が凝ります。

 

特に首筋、肩、背中がカチカチになり足がだるくなります。

 

筋が凝ると脳への血流も悪くなり、脳が酸素不足になります。

 

脳の酸素不足を解消するために交感神経が緊張します。

 

交感神経が緊張すると血圧が上がり、さらに筋が凝り、

 

興奮状態が続くので深い睡眠が得られなくなるという悪循環になってしまいます。

 

 

健康を維持するために睡眠が大事なのは誰でも知っていることですが、

 

その時間帯にも深い意味があるんですね。

 

毎日の習慣が大事なのでぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

 

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