老化と癌は同じ病態を基盤に持っている！

こんにちは。大慶堂漢方薬局の後藤です。

今回は体の老化と癌との関係についてお話しします。

 

最近の研究で人間の細胞の老化のメカニズムがわかってきました。

細胞の老化は様々なストレスによるダメージで起こります。

ストレスのダメージで遺伝子に傷がつくと

それ以上増えないようにブレーキがかかった状態になります。

この状態になった細胞を老化細胞といいます。

免疫の働きで老化細胞をかたずけることができれば問題ないのですが

加齢に伴い免疫の働きが低下してくると

老化細胞がかたずけられなくなりどんどん溜まってしまうのです。

このかたずけられない老化細胞がたまると

それが体の様々なトラブルや病気の原因になります。

老化細胞からは炎症を起こす物質が分泌されて

周りの正常な細胞を壊したり、癌化させたり

慢性的な炎症を起こしたりするのです。

癌細胞自体も周りの細胞を壊したり炎症を起こしたりする

物質を分泌するので

癌細胞と老化細胞はとても似ています。

癌細胞と老化細胞の違いは自身が増殖するかしないかの違いです。

 

この様なメカニズムが分かってきたので

老化に伴う慢性炎症や癌に対しての

中医学的な対応方法も進んできています。

 

中医学的な対応方法の基本は

①気を補う（老化細胞をかたずけるための免疫力や体力を補う）

②清熱する（慢性炎症を鎮める）

③補腎をする（体のコントロールや老化に関わるホルモンの力を助ける）

④活血をする（全身の血流を良くして老廃物の排泄を助ける）

などになります。

 

皆さんそれぞれ体質が違いますので

おススメできる漢方薬も様々ですが

体質に合ったものを使えば

皆さんの体に本来備わっている

病気を治すための力を

発揮できるようになります。

 

年を重ねてきて急に体質が変わったり

体の調子が悪くなることがありますが

老化細胞が関わっている可能性があります。

 

何が問題なのかは相談の中で判断できることがあります。

体の不調で心当たりのある方は是非ご相談ください。

 

 

後藤

漢方薬局

048-574-9331

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