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こんにちは。漢方薬局の後藤です。
前回は気虚という気が足りない体質
の食養生についてお話ししました。
今回は気滞という気の巡りが悪くなって滞っている
体質の食養生についてお話します。
気滞とは、気が十分あってもそれがしっかり
流れていない状態のことを言います。
このタイプの人は病院では
自律神経失調症と診断されることが多いです。
・特に理由もないのにイライラして怒りっぽい
・憂鬱になる
・気持ちが落ち込みが続く
・不眠や夜中に目が覚める
・口が苦く感じられる
・喉の奥に物が詰まっているような不快感
・胃には膨満感がある
・ゲップやガスがよく出る
・下痢や便秘を繰り返す
などの症状があります。
このタイプの人は精神的な症状が何よりもつらいです。
これがひどくなると精神的な病にまで進んでしまう
可能性があります。
滞る気をスムーズに流すには
肝臓の働きを活発にすることが必要です。
中医学で考える肝の働きは
気を巡らせる働きと血液を貯蔵する働き
だからです。
①香りの良い食べ物が気の流れを良くする
春菊、セロリ、パセリ、三つ葉、ミョウガ、などの香味野菜
レモン、ゆず、ミカン、グレープフルーツなどの柑橘類
ミント、カモミール、ジャスミンティーなどのハーブティー
②造血作用の強い食材が肝を元気にする
レバー、牡蠣、イカ、あさり、シジミ
③肝臓の解毒作用を助け肝の調子を整える
シジミ、あさり、牡蠣
④肝臓の調子を良くする味は酸味
酢の物、梅干し、柑橘類
①イライラがひどかったり片頭痛があるときは
体を熱っぽくする辛い食べ物は気を付ける
②ゲップやガスが多くお腹が張る場合は
芋類、豆類は控えたほうがよい
イカの煮物、ゴーヤチャンプルー、レバー、シジミ汁、
春菊のおひたし、カキフライ、焼きトウモロコシ
塩辛など濃い味の食べ物、唐辛子などの香辛料や刺激物
以上が気滞体質の人の食養生のポイントになります。
次回は血が足りない血虚体質の人の食養生について
お話します。
漢方薬局