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男性更年期にならないための体質改善の方法は
いくつかありますが
もっとも大切なのが食養生です。
こんにちは漢方薬局の後藤です。
男性更年期について続けてブログを書いていますが
今回から
予防のための体質改善の方法についてお話ししていきます。
男性更年期で起こる症状は
慢性的に抜けない疲労感から
精神的なトラブルまで様々ですが
これらの症状は西洋医学では
積極的な治療の対象とは
ならない事が多いです。
でも、中医学では
これらの体の不調に対して
積極的に治療をします。
これは、中医学が未病といって
病になる手前の段階で体を立て直す
予防医学だからできることなのです。
この予防医学という考え方に関しては
千年単位で西洋医学の先に進んでいる
と言っても過言ではないと言われています。
中医学ではこのような考えを基に
薬を使った治療だけでなく、
養生することで身体を良い状態に保つことの
必要性を強調しています。
前回、男性更年期のおもな原因は
腎精が足りなくなることだとお話ししました。
腎精を補給してくれるのが後天の精で
後天の精は食べ物から得られる良質な栄養
から作られます。
つまり、毎日の食生活が体に及ぼす影響は
とても大きなものになってしまいます。
医食同源という言葉がありますが
中医学では食べる事は医療に直結している
と考えます。
これが今回男性更年期障害予防のための体質改善として
食養生のお話をする理由になります。
まず、食養生で最も大事なことは
中国の古典にこう書かれています。
「長生きしたければ腸をきれいにすること」
脳や心臓は直接きれいにすることはできませんが
腸は食事に注意すればきれいになります。
腸に油や消化不良のものが溜まり
ドロドロになって熱が生じたものを
中医学では湿熱と言います。
この湿熱が溜まり全身をめぐると
ギトギトな顔
加齢臭
高脂血症
糖尿病
皮膚に赤いできもの
めまいや頭痛
腰痛やひざの痛み
下半身の疲れ
血糖値上昇
コレステロール上昇
になります。
この湿熱をためない、取り去るための
食養生が重要です。
湿熱を溜めるのは
高糖質、高たんぱく、高脂肪の食べ物です。
また、冷たいものは消化酵素の働きを
弱めてしまうので、消化管に負担をかけ
湿熱を生みやすくしてしまいます。
具体的には
チョコレート、ケーキ類
揚げ物、肉料理
乳製品
加工食品
アイスクリーム
コーヒー
アルコール
などです。
これらを100%控える必要はありません
量を控え、湿熱を溜めないように腸のお掃除を
してくれる食品を一緒に摂るのがポイントです。
腸のお掃除をしてくれる代表が葉物野菜です。
ほうれん草、小松菜、キャベツ、白菜、ネギ、もやし
青梗菜、春菊、パセリ、パクチー、シソ、大根の葉
等です。
生で食べるよりも火を通しかさを小さくして
たくさん食べると、腸のお掃除をしてくれる
食物繊維がたくさん摂れます。
食事の比率としては
穀類が4~5割
野菜が4割
動物性のものが1~2割
がちょうどよいと言われています。
このように食事をすると
腸も血もきれいになり
良質な腎精が作られるので
男性更年期障害を予防することが
できます。
今回はどんな体質の方でも
共通する食養生についてお話ししました。
次回は体質に分けてお話をしたいと思います。
漢方薬局