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中医学で考える流産予防は
①卵子の質、黄体機能に関わる腎の機能の改善
②子宮・卵巣に必要な栄養を食べ物から得る為の
胃腸機能の改善
③子宮自体の血流の充実
④母体が精神的にリラックスする
以上4つの視点で考えます。
漢方薬で3カ月以上、6ヶ月~1年かけて
体質を改善すると習慣性流産と診断された方が
妊娠・出産される症例が沢山あります。
こんにちは。漢方薬局の後藤です。
今回は流産についてお話します。
流産とは
胎児が生存可能な状態に発育する前に
妊娠が中断される事を言います。
流産は全妊娠の10~15%に起こります。
流産の50~70%以上に染色体異常が認められるため
流産は人間の優良な種を残すための自然淘汰の現象の一つ
と考えられています。
流産の原因は
・卵子の異常
・精子の異常
・受精卵の染色体異常
・卵の分割時の異常
・子宮形態の異常
・免疫の異常
・子宮内感染
など様々です。
中医学で流産防止・治療のポイントは
体から子宮や卵巣に気血を運ぶ経脈の気血を
充実させることと考えます。
例えば40歳の女性で生理が普通に来ていて
子供を希望しているけど、いろいろ治療して
体外受精までしても流産を繰り返してしまう。
検査をしても何も異常がないという方がいます。
このような方は通常生活するうえでは健康で
全く病人ではありません。
しかし、妊娠・出産するためには子宮・卵巣に
気血を運ぶ経脈の充実が足りないと考えます。
子宮・卵巣に気血を運ぶ経脈は五臓の中の腎と
直接つながっているので
①漢方薬は補腎薬を中心に考えます。
さらに食べた物から気血を作る胃腸機能の改善の為に
②漢方薬では健脾薬
食べ物から作られた気血をがスムーズに子宮・卵巣に流れるように
③漢方では活血薬
母体がリラックスして子宮が緊張状態にならないように
④漢方では安神薬
以上の様なものをつかって3ヵ月以上、6ヶ月~1年かけて
体質改善をします。
病院の不妊治療ではすぐ移植してすぐ流産して
それを何度も繰り返してしまう事があります。
体のダメージと心理的負担がかなり大きくなってしまいます。
漢方治療は流産しない体質に変えていくのが目的です。
体調も良くなるし、体も元気になるし、美容にもなります。
美しく健康な体作りができるのです。
それが漢方の良いところです。
漢方薬局 048-574-9331