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大慶堂漢方薬局の杉田です。病気から抜け出すには病気に対する気持ちの持ち方が極めて
大切ですので、続けさせて頂いています。3月28日の続きです。
とはいうものの、がんと診断されればそう穏やかではいられません。医学的に厳しい病状
であればなおさらです。
『ご相談事例』
母が乳がんで、現在イリノテカンで治療中です。5月の時点で腫瘍マーカー1300あり
ました。
検査結果を見るのがとても怖く、検査が近づくと憂鬱になります。腫瘍マーカーの値を見
るたび一喜一憂しています。
相談内容から相談者のどんな心情がくみ取れますか?
「がんをなんとかしたい!」という思いがありありです。「何とかしたい!」「助けた
い!」そういう心情が悪いわけではありません。が、向けるベクトルが‘‘がん”に偏りすぎ
ているように思えます。
どうしてがんにばかり囚われてしまうのか。それは病人になってしまっているからで
す。病気をもっている人が病人ではありません。心が常に病気に囚われている状態が
‘‘病人”です。
病気になったことが不幸なのではありません。もっとも不幸なのはがんになってしまった
ことではなく病人になってしまったこと。病人になってしまうと病気は治りにくくなりま
す。そのひとの思考が病気にどっぷり浸かってしまっているからです。
#がん #慢性病 #病気から抜け出せない方