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心身一如とは、心と身体は一体であって
分けることはできず、一つのものの両面に
すぎないという仏教の考え方です。
こんにちは、漢方薬局の後藤です。
今回は心身一如についてお話します。
心身一如は仏教の考え方で東洋医学の考え方の
基本となるものでもあります。
東洋医学では心(感情)を七情といいます。
七情は
怒、喜、思、悲、憂、恐、驚
の七つの感情です。
この七つの感情がそれぞれ身体に影響する
と考えます。
では、この七つの感情は身体にどのように
影響するのでしょうか?
東洋医学では体の中に3つのものが流れている
と考えられています。それが気血水ですね。
七情はこの3つの中の気に影響すると
考えられています。
では七情はそれぞれどのように気に影響するのでしょう?
怒り→気が上がる(頭に血が上る)→血圧上昇、動悸
喜ぶ→気が緩む→集中力低下、不眠、失神
思う→気が結ぶ→胃腸が動かない
悲しい・憂い→気が消耗する→意気消沈、息切れ、ため息
恐→気が下がる→小便・大便の失禁
驚→気が乱れる→動悸・パニック
のように影響します。
また、七情はそれぞれ影響を与える臓腑があります
怒→肝
喜→心
思→脾(胃腸)
悲・憂→肺
恐・驚→腎
七つの感情は様々な形で体に影響し
私たちの生命活動に働きかけます。
まさに心身一如ですね。
このように心(感情)は命のエネルギーでも
あるのです。
適度な感情は私たちの人生を活動的に豊に
してくれますが、
過剰な感情は精神疲労の原因となるし
感情がないと生きる活力が低下してしまいます。
身体に食べ物の栄養が必要なように
心にも栄養が必要です。
心の栄養は芸術(美しいもの)に感動することです。
自然の美しさや歌や絵、お芝居、芸能等
様々なもので心を満たして心を元気にすれば
自然と身体も元気になります。
身体や心が疲れたとき
睡眠や食生活、仕事の仕方などの生活習慣を見直すと
同時に心の栄養は満たされているかを見直してみてください。
大慶堂漢方薬局 後藤