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ストレスがかかった時
人間の生体防御の仕組みとして
出血しても直ぐに血が止まるように
体の中で血液を固める準備を始めるから
血流が悪くなります。
こんにちは。漢方薬局の後藤です。
今回はストレスと血流の関係について
お話します。
中医学ではストレスのかかった状態を
気滞といって、気の流れが悪くなっている
と考えます。
人間の体は気の流れが悪くなると
血の流れも水の流れも悪くなると考えます。
気には推動作用といって
ものを動かす働きがあります。
血も水も体の中で全身に流れていますが、
血や水そのものだけでは動くことができません。
血も水も気の働きによって動かされ
全身をくまなく流れることができます。
気滞によって気の流れが滞ってしまうと
途端に血も水も流れが滞ってしまうのです。
これが中医学の独特の考え方です。
現代医学でもストレスが血流を悪くする
事が最近証明されています。
血流を顕微鏡で観察すると
ストレスがかかった時に
血液の中を流れる血球が
寄り集まって塊になる様子が
見られることが確認されています。
ではなぜ、ストレスがかかると血流が
悪くなるのでしょう?
まだ科学や医学の知識が全くなかった
原始時代の人間は
傷を負って出血をしたときに
血を止める手段を知りませんでした。
この時代の人間にとって出血は
命を失う大きなリスクになりました。
このような状況で人間の体は
ストレスを感じた時、
例えば凶暴な獣に遭遇した時や戦うとき
予め体の血液の血液凝固能を高めて
いざ出血したときに
速やかに止血ができるための
準備をするようになったのです。
つまり、ストレスがかかった時に血流が悪くなるのは
出血によって命を失うリスクから守るために
進化した生体防御反応なのです。
生体防御反応であるなら
それをなくしたり、避けたりすることは
できません。
私たちは上手に付き合っていくしかないのです。
つまり、ストレスによって血流が悪くなることは
避けられないけど
それによって病気にならないように
日常生活を上手に過ごしていくことが大切です。
新型コロナウイルスの感染拡大で
緊急事態制限が宣告され
外出制限やテレワークになり
ストレスを抱えている方が多いと思います。
血流が悪くなることは免疫力にも影響します。
血管は免疫細胞の交通網だからです。
血管が交通渋滞を起こしてしまうと
免疫細胞が行くべきところに速やかに
行くことができなくなってしまうからです。
ストレスがかかって血流が悪くなることは
避けられないことですが、うまく対処しながら
この危機を乗り越えていきましょう!
ストレスによる影響を改善し
気や血の流れをよくする方法を
今回は3つご提案いたします。
①ウォーキング
②香り
③1時間に1回休憩する
です。
ウォーキングによって体を動かすと
血流がよくなる
体が温まる
ストレスが和らぐ
効果があります。
香りは中医学では気の流れをよくすると
考えます。
アロマ、香りの良いハーブティー
食べ物なら柑橘系や香味野菜
などがおすすめです。
1時間に1回の休憩というのは
テレワークやデスクワークの方には
ぜひしていただきたいと思います。
ストレスのかかった状態を長時間
続けるのがよくないことだからです。
1時間に1回休憩をとり
ストレッチをする
深呼吸をする
香りの良いハーブティーを飲む
などして
気や血の巡りを良くしてください。
それが新型コロナウイルスの感染や
重症化をさせない体づくりにつながります。
気の巡りや血の巡りを良くするのは
漢方薬の得意なことでもあります。
普段からストレスや血流の悪さに
お悩みの方はぜひ相談しにいらしてください。
漢方薬局