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体質によって合わない食品があります。
たとえば、ダイエット食として注目された羊の肉は
熱の性質のものです。
冷えている体質の人にはお勧めですが
ほてりの症状がある人は
体調が悪くなってしまうことがあります。
こんにちは。漢方薬局の後藤です。
男性更年期障害予防のための食養生として
前回はどんな体質の方でも共通する
食養生についてお話ししました。
今回は体質別にお話をしたいと思います。
中医学では人の体質を大きく6つに分けて考えます。
人間の体の中に流れるものは
気と血と水の3つだと中医学では考えます。
体の異常には
それぞれが不足している場合と
スムーズに流れず滞っている場合があります。
(不足の場合)
・気が不足 → 気虚
・血が不足 → 血虚
・水が不足 → 陰虚
(流れが滞っている場合)
・気の流れが滞っている → 気滞
・血の流れが滞っている → お血
・水の流れが滞っている → 痰湿
以上の6つのタイプです。
今回は気が不足している気虚タイプの
食養生についてお話をします。
気は体の中を常に流れ、すべての活動を
サポートしています。
そのため、気が不足すると体全体が
エネルギー不足になります。
一般的には
やや太り気味でむくみやすいとされています。
慢性的に疲労感や倦怠感があり、身体が冷えやすい。
少し体を動かすと息切れする。
汗も過剰にでてしまう。
免疫力が低下している状態なので
風邪をひきやすく治りにくい。
胃腸の不調を感じることが多い。
以上が一般的な症状です。
これらの不調を治すには、まず何よりも
気を補う事が大切です。
気を補うには、食べ物を消化して
栄養にして気の材料を取り出すために
胃腸を整えて消化機能をアップさせることが
必要になります。
そこで気を付けたいのが、胃腸に負担をかけないことです。
まずはこの一点が重要です。
暴飲暴食はせず、腹八分目の食事を規則正しく摂るところ
から始めましょう!
気虚体質の食養生のポイント
・体を冷やす食べ物を控える(生野菜や刺身など)
→ 加熱した食べ物を暖かいうちに食べる
・消化に悪いものや刺激の強いものはやめる
(脂っこいもの、甘みの強いもの)
・自然な甘みのものを適量摂る
(果物、イモ類)
気虚体質におすすめの食材
・体を温めるのによい食材
→ エビ、羊肉、もち米
・気を補うのによい食材
→ 山芋、牛肉、大豆、くるみ
・胃腸を整えるのによい食材
→ ソラマメ、インゲン豆、砂肝、キャベツ
居酒屋のメニューは何を選ぶ?
・気虚体質におすすめの居酒屋メニュー
→ 枝豆、アスパラガスのソテー、きのこのホイル焼き
山芋のお好み焼き、鶏鍋、牛肉や羊肉のしゃぶしゃぶ
・気虚体質によくないNGメニュー
→ お刺身などの生もの、冷ややっこなどの冷たいもの
フライや唐揚などの脂っこいもの、
唐辛子やワサビなどの刺激物
(まとめ)
・胃腸に負担をかけない食事をする
・冷たいものや脂っこいものを控える
・刺激のあるものは避ける
以上が気虚体質の食養生のポイントです。
参考になれれば幸いです。
次回は気滞体質の食養生についてお話します。
漢方薬局