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こんにちは。漢方薬局の後藤です。
先日6月8日土曜日に漢方基礎講座を
やりました。
その時にお客様に
「リンパって何ですか?」という
質問があったので
今回は体の中のリンパの循環とその意味について
お話したいと思います。
体の循環系には血液循環とリンパの循環
の2種類があります。
血液循環の役割は
体を動かす為に大量に酸素や栄養を
速やかに送る事です。
この仕組みがあるから私達は
体を動かす事が出来るのです。
血液が心臓から手足末端に送られて
心臓に戻ってくるまで
40秒しかかかりません!
しかし、この仕組みにはデメリットがあります。
これだけのスピードだと
60兆の細胞に脂肪や潤い成分のような
大きくて重たい成分を運ぶのには
不都合なのです。
それで発達したのがリンパ管です。
リンパの流れは体の中心からではなく
手足末端から中心に向かう一方向性になります。
手足末端で血液が動脈から静脈に
流れる際に動脈と静脈にある隙間から
10%の液体成分が漏れ出て行きます。
これがリンパ液になります。
細胞の隅々を潤してゆっくりリンパ管に
吸収されて心臓のそばにある
鎖骨下静脈に戻ってきます。
手足末端から鎖骨下静脈に戻るまで
12時間かけて体を潤し続けるのです。
これがリンパ液の役割です。
血液循環は40秒で全身を巡る循環系で
リンパの循環は12時間かけて全身を巡る
循環系です。
この二つの循環系により
私達の体は健康を保っているのです。
漢方薬局 048-574-9331