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皮膚病の一番の大本は食事です!
こんにちは。漢方薬局の後藤です。
今回は皮膚病と食事の関係について
お話ししたいと思います。
東洋医学の約二千年前の書物である黄帝内経には
次のように書かれています。
「脂っこいものなどの美味を食べ過ぎると皮膚病を生じる」
「食事の不摂生をすれば百病を生ずる」
「過食をすると胃腸を損傷する」
食事の不摂生が病気の原因になることは
二千年前から意識されてきました。
中医学ではこの考え方をとても重視しています。
ではなぜ食事が皮膚病の原因となるのでしょうか?
皮膚は人間の体を覆うものですが、皮膚以外に
身体の中に悪い物が入ってこないように
バリア機能として働いてくれるのが粘膜です。
粘膜は鼻腔、口腔、気道、消化管、泌尿器、生殖器にあり
ばい菌やウイルスから体を守っています。
この粘膜の大きさは
皮膚の200倍以上あると言われています。
食べる、飲む、吸うは
全て粘膜に仕事を与える行為です。
この時、添加物、消化の悪い物、刺激物
などを過度に摂ると粘膜に過度の負担を与え、
粘膜が弱くなってしまいます。
粘膜が弱くなるとバリア機能が低下し、
アレルゲンとなる消化不完全なたんぱく質が
粘膜のバリアをすり抜け、体の奥に入ります。
これがアレルギー反応の起こる原因です。
皮膚に炎症が起きていれば、
幅広い粘膜に炎症が起きている事になります。
胃腸の粘膜が丈夫になる食事で
胃腸粘膜が強くなれば
内臓が強くなり、
免疫力が高くなり
皮膚が強くなります。
では最後に胃腸粘膜に負担がかかるものと
丈夫にするものをご紹介します。
胃腸粘膜に負担がかかる食品
甘い物(特にチョコレートとケーキ)
脂っこい物、香辛料の多い物(キムチ、カレーなど)
洋食、加工食品(ケーキ、ハンバーガー、ファストフード)
生もの冷たい物(アイスクリーム、冷たいジュース)
コーヒー、アルコール、タバコ
胃腸粘膜に優しく丈夫にしてくれる食品
煮物や和食、穀類、旬の緑黄色野菜、(キャベツ、小松菜など)
海藻類
特に青い葉物野菜を火を通してたっぷり食べるのが
おススメです。
漢方薬局 048-574-9331