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神経細胞の中に眠っているウイルスが免疫力の低下によって
増殖し、神経と皮膚に炎症が起こる事によって発症します。
こんにちは、漢方薬局の後藤です。
先日お客様で帯状疱疹の痛みがひどく、
椅子の背もたれにずっと寄りかかっていたり
同じ姿勢で寝ているとぴりぴりしてしまい
苦痛で眠れないとご相談された方がいました。
11月に皮膚に発疹ができ、その時は痛みは無かったけど
12月入って寒くなってきてから痛くなったとの事でした。
帯状疱疹はなぜ起きるのでしょうか。
今回はそのメカニズムについてお話したいと思います。
帯状疱疹の原因は
子どもの頃に罹患した水疱瘡のウイルスです。
水疱瘡のウイルスは水疱瘡が治った後、消滅するのではなく
神経細胞の核に潜みます。
私たちの身体が元気な状態の時は免疫がしっかり働いて
いるので、ウイルスは冬眠状態になり
普段は何も悪さをする事はありません。
ところが、過労時や季節の変わり目で体調を崩してしまうと
ウイルスを監視している免疫の働きが落ちてしまいます。
この時に神経細胞の核の中に潜んでいたウイルスが一気に増殖すると
神経と皮膚に炎症が起こり水泡と赤い湿疹ができます。
これが帯状疱疹です。
この段階では湿疹だけで痛みを感じない事が多いですが、
帯状疱疹には続きがあります。
一気に増殖したウイルスを封じ込めるために身体の免疫が
戦闘態勢になり激しく攻撃を仕掛けるのです。
この状態を放置してしまうと
強すぎる攻撃はウイルスだけでなく
私たちの神経そのものも損傷してしまうのです。
その結果残るのが帯状疱疹後の神経疼痛です。
先日のお客様がこの状態でした。
帯状疱疹の初期の場合は炎症を抑え、熱を取る治療がベースになりますが
帯状疱疹後の神経疼痛では冷えて血流が悪くなると
痛みが悪化してしまうので温めて血流を良くする漢方薬を使います。
帯状疱疹で最も大事なのは帯状疱疹後神経疼痛にならないように
早期発見早期治療をする事です!
漢方薬局 048-574-9331