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こんにちは。漢方薬局の後藤です。
前回に引き続き今回は50代以降のうつ病についてお話します。
20代から40代のうつ病の原因は主にストレスと睡眠でしたが
50代以降のうつ病は、年齢に伴う体の変化を考慮しなければなりません。
東洋医学では、女性は49歳、男性は56歳で更年期を迎えると考えられています。
女性はこの時体を温める経絡の働きが衰えると言われています。
それで体は冷えてしまいます。
体が冷えると、首筋から後頭部まで全てが凝ります。
この凝りが原因で脳に入る血流が減り、脳に必要な酸素が減ります。
脳が酸素不足になると体はなんとか酸素を増やそうと交感神経を興奮させます。
この交感神経の興奮により眠れなくなります。
これがうつ病の原因になります。
また、男性・女性に共通して加齢とともに衰えるのが「腎」という臓腑です。
この「腎」は西洋医学の腎臓とは違います。
腎の性質に腎陽と腎陰があります
腎陽は体を温める働きをします。
この働きが弱くなると冷えの症状が出てきます。
腎陰は体をクールダウンする働きをします。
この働きが弱くなるとほてりやのぼせなどの症状が出てきます。
更年期の方ではこの冷えとほてり・のぼせが同時に現れる事があります。
このような状態に対して漢方では陰と陽を両方補うという方法で対応します。
そうすることでうつになる原因を立て直します。
年齢により対応方法が異なるというのは漢方の独特なところです。
このような状態でお困りの方は是非相談にいらして下さい。