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あなたの肝臓数値は大丈夫?健康診断の数値の見方と改善策

‟健康診断結果の肝臓の数値、ちゃんとチェックしていますか?

数値をあらわす言葉は見慣 れない専門用語も多く、ちゃんと理解するには知識も必要です。

肝臓数値の見方と、数値改善策について解説していきます。”

 

健康診断を受けると、血液検査の結果で肝臓の様子がわかります。

ALT や AST など、聞きなれない専門用語が多いため、正しく把握している人は少ないのではないでしょうか?

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていて、異常があってもなかなか症状に表れません。

数値が異常を示していたら、すぐに改善策を!検査の結果はしっかりと把握して、どの数値が何を表すのかを知っておきましょう。  

 

肝臓の血液検査項目と数値について

肝臓の血液検査の結果には専門用語が並んでいるため、詳しい内容が分かりづらいものです。

ここでは、どの項目がどの数値を表しているのかを解説していきます。

 

<ALT(GPT)>

【基準値】30 IU/L以下

【数値の意味】肝細胞内につくられる酵素の数値のことです。ウイルスによる障害やアルコール摂取によってこの数値が高くなります。

ほとんどのALTは肝細胞内にあり、アミノ酸・エネルギー代謝に重要な役割を担います。

 

<AST(GOT)>

【基準値】30 IU/L以下

【数値の意味】肝細胞や心臓、腎臓に多く存在している酵素の数値です。

働きはALTと似ていますが、肝臓以外の臓器にも存在しているため、この数値だけが高い場合は肝臓以外の病気が疑われる場合も。

ALTとASTの数値がともに高い場合は、肝臓の病気が考えられます。

 

<γ-GTP(ガンマ・ジーディーピー)>

【基準値】50 IU/L以下

【数値の意味】アルコールの分解に大きな役割を担うのが、γ-GDPです。

この数値が高い場合、胆石の詰まりや肝機能の低下、アルコールの過剰摂取が考えられます。数値が100を超える場合は特に要注意です。

 

<ALP>

【基準値】100 ~325 IU/L

【数値の意味】ALPはアルカリホスファターゼのことで、骨にも多く含まれる酵素です。

肝臓や胆汁にも存在しています。数値が高い場合は、胆汁のうっ滞により、胆汁内のALPが流れ出した可能性があります。

この数値だけが高い場合は、肝臓ではなく骨の病気の可能性が高くなります。

 

<総ビリルビン>

【基準値】0.2~1.2mg/dL

【数値の意味】ビリルビンとは、古くなった赤血球を破壊する時にできる、黄色い色素のことです。

肝臓に運ばれて胆汁に捨てられたものを「間接ビリルビン」、処理されたものを「直接ビリルビン」と呼び、両者を合わせて総ビリルビンと呼びます。

この数値は比較的変動しやすいものの、異常に高い場合は肝臓の病気の可能性があります。

 

ひとつひとつに意味があるのがお分かりいただけたでしょうか?異常数値の場合は、病気の可能性もありますので、さらに詳しい検査が必要になります。

しかし、肝臓は症状が出た時点で手遅れということも考えられる臓器です!基準値以上の数値が出たら、すぐに生活習慣の改善で数値を下げていきましょう。

 

数値改善策について

1.まずは食生活の改善から!

毎日アルコールを摂取し、油物をたっぷり・・・そんな食生活では、肝臓数値の改善は見込めません。

アルコールは特に肝臓に負担がかかりますし、お酒に合う食事は味が濃いものが多く、脂肪肝にもつながりやすいメニューが多くなりがちです。

週2日程度は休肝日を設けてアルコールを控え、食事は常にバランスよく。これが基本です。炭水化物の取りすぎや脂質の取りすぎは肥満と脂肪肝にもつながりますので、控えめにしてください。

野菜をとるのはもちろんですが、一種類の食べ物に偏らないように、バランスに注意するのが大切です。

そして、食べすぎも肝臓に大きな負担となりますから、毎食おなか一杯にせず、常に腹八分目を心掛けましょう。

また、タンパク質は体に大切な栄養素ではありますが、食べすぎると肝臓に負担がかかります。お肉を大量に食べるなど、タンパク質の取りすぎは避けてください。

 

2.積極的に摂取したい食べ物は?

肝臓に良い作用をもたらしてくれるのは、タウリンやレシチン、セサミンといった成分です。これらの成分を意識し、できるだけ多く摂取していくことです。

肝臓は毎日働いていますから、活性酸素が発生しやすい場所のひとつ。活性酸素を抑える抗酸化物質の摂取も重要なポイントです。

肝臓に良い成分を含む食べ物は以下のようなものがあげられます。

 

・牡蠣・・・牡蠣に多く含まれるタウリンは肝臓の働きを高め良い効果をもたらしてくれます。肝細胞修復のポイントであるタンパク合成に必要不可欠な亜鉛も多く含まれています。

 

・大豆・・・レシチンが多く含まれており、良質なたんぱく質、必須アミノ酸、カリウムなどが豊富です。言わずと知れた低カロリーで体に良い食材の代表格です。

 

・ごま・・・ごまに含まれるセサミンは肝臓の働きを高めます。また抗酸化作用があります。

 

・しじみ・・・オルニチンを多く含んでいます。鉄やビタミンも多く含む食材です。

 

・レバー・・・言わずと知れた動物の内蔵であるレバーには、脂質代謝を促すビタミンB群(B2・B6・B12)が豊富に含まれています。また、ビタミンAも豊富な優秀な食品です。

 

いずれも体に良い食材で、毎日の食事に取り入れやすいものばかりです。これらの他にも緑黄色野菜をたっぷりと摂るようにしましょう。

油ものだらけの食事は、肝臓に負担をかけるだけでなく、体全体の調子を悪くします!食生活の見直しはすぐに始められますから、ひとつずつ、できるところから改善していきましょう。

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