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“解毒をはじめ数多くの機能を持つ重要な臓器「肝臓」。その病気と予防法を紹介します”
「疲れやすい」「根気がない」「食が進まない」「お酒に弱くなった」「朝起きにくい」などの症状、年のせいだと思っていませんか?
実は、それらの症状は「肝臓」からのSOSかもしれません!
解毒を始め、幾つもの重要な機能を持つ肝臓は非常に再生能力が高く、少々の傷や炎症でも何の問題もなく治ってしまいます。
しかし、そんな肝臓の炎症や傷が、実は先に紹介した「疲れやすい」などの症状として表れている可能性があるのです。
肝心かなめの肝臓 早めに気付こう肝臓の病気
肝臓の役割はアルコールの分解などの解毒が有名ですが、実際にはもっとたくさんの機能を持っています。
代表的には以下の3つがあります。
1.解毒や代謝・・・体内の有毒物質(アルコールやアンモニアなど)を分解して毒性のない物質に変えます。
2.栄養素の合成や貯蔵・・・摂取した栄養素を、身体が利用しやすい形に合成して貯蔵しておきます。
3.胆汁の合成と分泌・・・脂分を消化するのに必要な胆汁を合成し、分泌します。
上記のように、肝臓は人が生きていく上で非常に大切な機能を司っていますので、その異変については早めに気付かなければ大変なことになるでしょう。
しかし、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど症状が出にくく、症状が出てからでは相当進行していると言われています。
そのため、症状が出る前に異常を発見するには、医療機関で血液検査を受けるしかありません。
逆に言えば、血液検査を行うだけで肝臓の異常はすぐに分かりますので、中高年の男性は1年に1度は検査を受けるようにしましょう。
肝硬変って?
肝臓の病気でも、もっとも恐ろしいのは肝硬変です。
これは、肝臓に慢性的な負担がかかることで起こり、再生能力を超えたダメージを受け続けた肝臓が、正常に再生できずに固くなってしまうというものです。
主な症状としては、大きく以下の3点です。
1.意識障害・・・解毒・代謝機能に異常があるため、有害物質が脳に達してしまう。
2.むくみや腹水が溜まる・・・タンパク質合成などの機能に異常が出た場合、本来細胞内で保持される水分が細胞内にたまってしまいます。
3.黄疸・・・胆汁の合成能力に異常がある場合、胆汁合成で使われるはずのビリルビンが血液中で多くなり、ビリルビンの色である黄色が肌や目などの白い部分に現れます。
それ以外にも身体がだるくなったり疲れやすくなり、ホルモンバランスが崩れてくるなどの症状があります。
いずれにせよ、肝臓全体の機能が落ちてきており、そのままでは癌になるリスクが上がります。
肝臓病の予防法
では、肝臓病を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
肝硬変に代表される肝臓病の多くは、生活習慣に要因があります。
例えば、以下に該当する方は注意が必要です。
・朝ご飯を食べない
・運動しない
・一品ものなど炭水化物比率の高い食事が多い
・食べ過ぎ
いずれも、中性脂肪が溜まりやすくなって脂肪肝を誘発し、肝硬変へと至りやすくなってしまうのです。
また、当然ながら連日のアルコールは肝臓に非常に大きな負担をかけ、同様に脂肪肝を招きます。
逆にいえば、以上に該当しないような生活をすることが、もっとも確実で手軽な肝臓病予防でしょう。
◎3食きちんと食事をとり、適度な運動とバランスの良い食事を心がけましょう。
またお酒はほどほどに、1週間に2日は肝臓を休める休肝日をもちましょう。
食事はどう注意したら良い?
規則正しい生活が、肝臓病予防に効くことは説明しました。
では、食事にはどう注意すればよいのでしょうか?
具体的には、上にも書いていますが「バランスのとれた食事」に尽きます。
食物繊維の多い野菜、200g程度のごはん、肉なら手の平程度、魚なら手全体程度の大きさの主菜、といった目安が推奨されています。
また、適正な摂取カロリーであることも重要です。余分なカロリーは肝臓に負担をかけてしまうのです。
まとめ
肝硬変をはじめとした肝臓の病気は、日頃の生活習慣の蓄積で発生させることも防ぐこともできます。
一度、自分の日頃の生活を振り返ってみましょう!