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インスリンの働きが悪くなる原因の第一段階は過食です
こんにちは漢方薬局の後藤です。
インスリンの働きはまず過食で悪くなります。
それが糖尿病に移行するにはいくつかの段階
があるので、過食で即糖尿病になるわけではありません。
今回は、まず過食でインスリンの働きが悪くなる
メカニズムについてお話したいと思います。
ご飯を過度に食べ過ぎると血糖が急激に上がる
リスクがあるのでそれを防ぐためにインスリンが
大量に分泌されます。
インスリンが細胞に働いて血液中のブドウ糖が
細胞に届くには、細胞の表面の存在する
インスリンを受け取る器に
インスリンがくっつく必要があります。
このインスリンを受け取る器をインスリン受容体
といいます。
インスリン受容体にくっついたインスリンは
受容体と共に細胞の中に取り込れます。
細胞の中に取り込まれて初めてインスリンは
血液中のブドウ糖を細胞に取りむという大事な
仕事が出来るのです。
ポイントになるのは
細胞の表面上に存在していたインスリン受容体は
インスリンがくっ付いて細胞の中に取り込まれると
細胞の表面にはなくなってしまうということです。
すると血液中にインスリンがあっても細胞が
インスリンを受け取る事が出来なくなってしまいます。
血液中には細胞に取り込めなくなったブドウ糖と
インスリンが大量に存在する状態になります。
この状態が第一段階のインスリンの働きが悪くなって
血糖値が高くなる状態です。
専門用語でこの状態を耐糖能異常といいます。
この段階では前回お話した細胞内飢餓の状態
にはなっていません。インスリンの分泌能も正常の
状態です。
では次回は耐糖能異常をほっておいて過食を
続けてしまうとどうどうなるのかについて
お話したいと思います。