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平成26年「国民健康・栄養調査」の結果
減塩ブームの甲斐もあり、平成 27 年 12 月厚生労働相発表の国民健康・栄養調査結果では、例年より 日本国民のナトリウム摂取量の減少が明らかになりました。(平成26年11月実施した「国民健康・栄養調査」の結果より)
これは健康のために、しっかり減塩に取り組んでいる人が増えている証拠です。
ちなみに、食塩摂取量の平均値は、10.0g であり、性別にみると男性10.9g、女性9.2g である。この10年間でみると、総数、男女ともに有意に減少している。との事です。
・2015 年の 4 月から、厚生労働省で定められたナトリウム(食塩相当量)摂取基準について、高血圧予防の観点から男女とも値を低めに変更されました。
2010年版では18 歳以上男性が 9.0g/日未満、18歳以上女性が 7.5g/日未満でしたが、2015 年版からは、男性 8.0g/日未満、女性 7.0g/日未満に変更されました。
これにはお子さんのナトリウム摂取量も制定されています。
1〜2 歳は男性が 3.0g 未満、女性が 3.5g 未満、3〜5 歳は男性が 4.0g 未満、女性が 4.5g 未 満、6〜7 歳は男性が 5.0g 未満、女性が 5.5g 未満、8〜9 歳は男性が 5.5g 未満、女性が 6.0g 未満、10〜11 歳は男性が 6.5g 未満、女性が 7.0g 未満、12~70歳は男性が8.0g未満、女性が7.0g未満
お子さんや家族のナトリウム摂取量はいかがでしょうか?高血圧予防の観点から、家族の健康のためにも把握しておきましょう。
塩分の摂りすぎと体にあたえる影響
なぜ、ナトリウム摂取量の目標値が厚生労働省で設定されているのか?
それは、塩分摂りすぎによる健康被害が深刻だからです。
・高血圧
塩分が多い生活が続くと、高血圧になります。
更には、色々な病気に発展するので、塩分の摂り過ぎには注意が必要です。
脳梗塞や心筋梗塞、心不全、狭心症、動脈硬化、腎不全、糖尿病など命に関わるような病気ばかりです。
さらには、太りやすくなるのでボディラインも確実に崩れてしまいます。
「減塩しておけばよかった…」と手遅れにならない内に、今すぐに減塩生活を始めるべき です。
減塩対策とコツ
単純に、塩分を減らすだけでは食事も美味しくなくなるので、我慢ばかりの減塩生活になってしまいます。
調味料や食べ方を工夫すれば、食事の美味しさをなるべく損なわずに、賢く減塩対策がで きるのです。
料理をするときは、塩ではなく、だしや酢、柑橘系のゆずやカボスなどを効かせて風味を アップしましょう。
魚は、塩をあまり使わずに焼いたり揚げたりすることで香ばしさを出せば、無理なく減塩 できます。
また塩の味付けに慣れている味覚を少しずつ変えていきましょう。
インスタントラーメンや外食はなるべく控え、 汁物メニューの汁は残すようにしましょう。
まとめ
普段から何気に摂っている塩分。
年々減少傾向にありながら、気付かないうちに摂り過ぎている方が多いのも事実です。
外食が多い方に注意して頂きたいものが「丼もの」です。
安いし早いし美味しいのですが、ご飯に汁が染み込んでいるので塩分たっぷりなものが多いです。
減塩対策のためには、外食時は単品ではなく和食を選ぶことでもずいぶんとかわります。
少し意識するだけでも減塩対策になりますので、ぜひご自愛ください。