黄連

オウレン

基原

キンポウゲ科 Ranunculaceaeのオウレン Coptis japonica Mak., およびその他同属植物の根をほとんど除いた根茎。以上は日本産である。中国産は同属の C. chinensis F. (川連・味連), C. deltoidea C. Y. Cheng et Hsiao(雅連・峨眉連), C. onmeiensis C.Y. Cheng(野黄連・鳳眉連), C. teetoides C. Y. Cheng(雲連)などに由来する。

性味

五味
苦

五気
寒

帰経

肝
心
脾
胆
胃
大腸

効能

主に胸苦しく、煩悶し、動悸がするものを治す。また、みぞおちのあたりのつかえ、嘔吐や下痢、腹部の疼痛も治す。

この生薬が含まれる漢方薬の例: 黄連湯、半夏瀉心湯、黄連解毒湯、温清飲、柴胡清肝湯、荊芥連翹湯